野火
8/2(金)〜8/8(木)
2014年
日本
87分
DCP
PG12(小学生には助言・指導が必要)
監督・脚本・編集・撮影・製作:塚本晋也 原作:大岡昇平「野火」 撮影:林啓史 音楽:石川忠
出演:塚本晋也、森優作、神高貴宏、入江庸仁、山本浩司、辻岡正人、山内まも留、中村優子、中村達也、リリー・フランキー
戦後70年を機に、大岡昇平の名作を塚本晋也監督が映画化。生産を極めた太平洋戦争末期のフィリピン・レイテ島を舞台に、野戦病院を追い出された一人の敗残兵が極度の飢えに襲われた中で体験する戦場の狂気とその地獄絵図を通して、人間の尊厳をめぐる問いと戦争の本質に迫る問題作。戦争の記憶が風化していく中、毎年夏に繰り返し各地のミニシアターで上映されている名作。
公式サイト→https://nobi-movie.com/
©SHINYA TSUKAMOTO / KAIJYU THEATER
ほかげ
8/9(金)〜8/22(木)
2023年
日本
95分
DCP
監督・脚本・撮影・編集・製作:塚本晋也 音楽:石川忠
出演:趣里 森山未來 塚尾桜雅 河野宏紀 利重剛 大森立嗣
2023年ベネチア国際映画祭NETPAC賞/日本映画批評家大賞作品賞
戦場に極限状況を描いた『野火』から9年、終戦後の苦難の日々を描くもうひとつの゛戦争”にまつわる傑作。終戦直後の闇市、夫と子どもを戦争で失った「女」はかろうじて空襲から焼け残った居酒屋で暮らしている。そこに家族を失った子どもが、食べ物を盗みに入るが…。「女」をNHKテレビ小説『ブギウギ』の趣里が演じ、戦争の悲劇が二度と繰り返されないよう願いを込めて描いた塚本晋也監督最新作。
公式サイト→https://hokage-movie.com/
©2023 SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER
風が吹くとき(日本語<吹替>版)(原題:When the Wind Blows)
8/9(金)〜8/22(木)
1986年
イギリス
85分
DCP
日本語吹替版
原作・脚本:レイモンド・ブリッグズ 監督:ジミー・T・ムラカミ 音楽:ロジャー・ウォーターズ 主題歌:デヴィッド・ボウイ「When The Wind Blows」 日本語版監督:大島渚
声の出演:森繁久彌 加藤治子
1987年アヌシー国際アニメーション映画祭最優秀作品賞
「100年後も残したい歴史的名作」!核戦争の脅威を描き、世界的なセンセーションを巻き起こしたイギリス製アニメーション映画を大島渚監督による日本語吹替版でリバイバル上映。イギリスの片田舎に住む老夫婦、政府から核戦争開始の勧告があり、家庭用核シェルターを作り始めるが、ラジオで敵国のミサイルが到達するという放送が流れ、町はものすごい爆風にさらされる。核戦争が始まったらこうなる…。
公式サイト→https://child-film.com/kazega_fukutoki/
© MCMLXXXVI
八月の狂詩曲(ラプソディー)
8/9(金)〜8/15(木)
1990年
日本
98分
35mm
監督・脚本:黒澤明 原作:村田喜代子「鍋の中」 音楽:池辺晋一郎
出演:村瀬幸子 井川比佐志 茅島成美 大寶智子 伊崎充則 根岸季衣 河原崎長一郎 吉岡秀隆 鈴木美恵 リチャード・ギア
今年度カンヌ映画祭の公式ポスターに抜擢された映画は、80歳を迎えた名匠・黒澤明が村田喜代子の芥川賞受賞作を自ら脚色した29本目の監督作品。長崎近郊の村を舞台に、かつて原爆の恐怖を体験した祖母と孫たちのひと夏の物語。祖母に村瀬幸子、ハワイから来た日米両方の血を引く甥に当時『プリティ・ウーマン』で人気絶頂のリチャード・ギア。「原爆」を物語の核に据えて、反核を訴える巨匠の感動作。
©1991松竹株式会社
関心領域(原題:The Zone of Interest)
8/16(金)〜8/29(木)
2023年
アメリカ・イギリス・ポーランド
105分
DCP
字幕版
監督・脚本:ジョナサン・グレイザー
原作:マーティン・エイミス
撮影監督:ウカシュ・ジャル 音楽:ミカ・レヴィ
出演:クリスティアン・フリーデル、ザンドラ・ヒュラー、ラルフ・ハーフォース
カンヌ映画祭グランプリ、2024年アカデミー国際長編映画賞他多数受賞
アウシュビッツ収容所の隣で幸せに暮らす家族を描き、カンヌ国際映画祭グランプリ、また『PERFECT DAYS』を抑えてアカデミー国際長編映画賞を受賞した2024年最大の問題作。ホロコーストや強制労働によりユダヤ人を中心に多くの人々を死に至らしめたアウシュビッツ強制収容所。その所長のルドルフ・ヘスと妻と家族は、壁を隔てたすぐ隣の家で満ち足りた日常を送っていた…。
公式サイト→https://happinet-phantom.com/thezoneofinterest/
©Two Wolves Films Limited, Extreme Emotions BIS Limited, Soft Money LLC and Channel Four Television Corporation 2023. All Rights Reserved.
マリウポリの20日間(原題:20 Days in Mariupol)
8/23(金)〜9/5(木)
2023年
ウクライナ・アメリカ
97分
DCP
字幕版
ドキュメンタリー
監督・脚本・製作・撮影:ミスティスラフ・チェルノフ
2024年アカデミー長編ドキュメンタリー賞
2022年2月、ロシアがウクライナ東部の都市・マリウポリへ侵攻開始。その市内で、戦火にさらされた人々の惨状をAP通信取材班が命がけで取材を敢行し、決死の脱出劇の末、世界へと発信された奇跡の記録映像。海外のメディアが次々と脱出していく中、現場に残る唯一のジャーナリストとして、ロシア軍の残虐行為の数々と包囲下の市民の惨状を発信し続け自ら監督した衝撃のドキュメンタリー。
公式サイト→https://synca.jp/20daysmariupol/
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